[読了]陽気なギャングが地球を回す

読み終えた。グラスホッパーみたいな複数人の視点で展開されてて面白かった。
響野の屁理屈を屁理屈で返す感じの語りっぷりが良い。

以下、心に残ったフレーズ。

響野

「強いだとか、弱いだとかは、何によって決まるんだ? 草原での噛みつきあい、空中戦、それとも学歴、遺伝子の配列か? 弱肉強食とほざいているおまえの友達は自分より強い奴に殺されることをよしとしているのか? 体の頑丈さや足の丈夫さで決まるっていうんだったら、慎一、おまえは今から四輪駆動の車に乗って、そいつらをはねてやればいい。『パジェロに潰される弱い奴らは死ぬのが当然だ』と教えてやれ」

人間は後悔する動物だが、改心はしない。繰り返すんだよ、馬鹿なことを。『歴史は繰り返す』というのは、それの言いわけだ。

成瀬

「未来がなんだ」二人で罵るように言うと、少しだけ気分が楽になった

原因の存在しない結果なんて、救いのない祈りと同じように、味気なく、無慈悲に感じられる。

カラメルBOOKSで続編の「陽気なギャングの日常と襲撃」を注文。
早く届かないかなー。

今年の読書目標は、30冊の本を読むこと。
現在の進捗は4/30冊。

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