この記事は、Pepabo Managers Advent Calendar 2016の4日目の記事です。
3日目は、革製品のスペシャリスト兼主席研究員兼シニア・プリンシパルエンジニアmatsumotoryさんの「エンジニア個人が自主的に成長するように促す – エンジニア組織の自律的成長」でした。
人間は毎日のように何かしらの失敗します。
自分がミスしたとき
- 最近仕事が立て込んで疲れていたからだ
- 正しく判断できなかったのは渡された情報が少なかったからだ
他人がミスしたとき
- あのひとはやる気がないんじゃないか
- ちゃんと確認して進めないからだ
正直なところ、こんな風に考えちゃうのではないでしょうか?
自分がミスしたときは、その原因を外的な要因に結びつけがちです。
一方、他人のミスに対しては内的な要因に結びつけようとします。
これは「根本的な帰属の誤り」という認知バイアスの1つだそうです。
つまり、
- 自分のミスは周囲のせい
- 他人のミスはその人のせい
と認識していまうということですね。
ミスの要因は内と外のそれぞれにあるのに、自分と他人ではその比重が全然違う。
「根本的な帰属の誤り」は、人間がもともと持っている厄介な偏りです。
だから、一瞬でもそう思っちゃうこと自体はしょうがないことかもしれません。
そしてこの偏りは失敗だけでなく成功した場合にも起こります。
- 自分の成功は、自分の努力によるものだ(内的)
- 他人の成功は、運が良かっただけだ(外的)
自分の成功には内的要因を、他人の成功には外的要因を結びつけようとします。
ミスしたときとは真逆で面白いですね。僻みはこういうところから生まれてるんだろうなと。
人間はこういう偏りを持った生き物で、そんな人間同士が一緒に仕事をするのだから、何も考えずに過ごしていては殺伐とした職場になりそうです。
偏りがあることを意識して、
- 自分のミスには、自分にも原因があったのではないか(内的要因にも目を向ける)
- 自分の成功には、周囲の協力もあったのではないか(外的要因にも目を向ける)
- 他人のミスには、外部にも原因があったのではないか(外的要因にも目を向ける)
- 他人の成功には、本人の努力があったのではないか(内的要因にも目を向ける)
という面も意識できると良さそうです。
表にするとこんな感じ。
ペパボが大切しているに3つのことの1つである「みんなと仲良くすること」を実践するために、自分自身が心がけていることを紹介しました。
もっともっと「何かを達成した時に、泣いて笑って祝福し合えるような組織(※1)」にしていきたいですね。
それではご唱和ください。
※1・・・このワード気に入ったのでmatsumotoryさんのエントリーから拝借。
コメント