「正倉院の世界」展 と 「文化財よ、永遠に」展を観に行った

正倉院が東大寺の裏手にあることすら知らなかったんだけど、正倉院展のチケットをいただいたので、週末に行ってきた。

正倉院の宝物といえば頭に浮かぶ螺鈿細工の鏡や琵琶が見れて満足。銀製の香炉は構造が凝ってて面白かった。小学生くらいの男の子が構造の展示に釘付けになっていたな。

足利義政、織田信長、明治天皇が切り取ったという香木の展示も興味深かった。
時代が違う3人が一本の香木によって繋がってるんだなあ。
あと、明治天皇、結構大胆に切り取りましたね…って感想。

日が暮れてから観に行ったのだけどそれでも随分とお客さんが多かったなー。
先日のNHK特番の効果もありそう。

もう一つ。

平成館の「正倉院の世界」展とあわせて、本館の「文化財よ、永遠に」展も観てきた。せっかく来たしついでに観るかなーという軽い気持ちで行ったのだけど、すいません…素晴らしい内容でした。

経年劣化だけでなく災害(震災とか)で損傷した仏像の修復工程を学ぶことができる貴重な展示だった。そんな壊れ方したらもう修復とか無理でしょ…ってレベルの壊れっぷりから修復してて、専門家の技術はすごかった。

特に良かった仏像は 第一展示室の 不動明王立像の2体。
一体は表情の豊かさ、もう一体は光背に立体感があり、どちらも素晴らしかった。

第二展示室には金剛輪寺の十二神将のうち6体が展示されていて、これがめちゃくちゃかっこよかった…。サイズ感、鎧や衣に入れられた細かな装飾、躍動感のあるポージング(ジョジョ立ちのルーツは仏像説を提唱したい)、本体を際立たせる特徴的な台座など、どこをとっても素晴らしく、第二会場へ入った瞬間に目を奪われてしまった。

30分もあれば見終わる小さな展示だけどオススメ。

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